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「小澤征爾/ニューイヤー・コンサート2002」
定価: ￥
3800
※新品・未開封です、帯に若干のヤケあり、宜しくお願いします。
説明
かつてヨーロッパに君臨したハプスブルク家の栄華を今に残す古都ウィーンから全世界に生中継される恒例のニューイヤー・コンサート。ユーロ発行の記念すべき年に楽友協会大ホールの指揮台に立ったのは今秋ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任する小澤征爾である。東洋人のコンダクターが音楽の都で伝統のワルツやポルカを指揮することで話題となった2002年元旦のコンサートはウィーンっ子の喝采を浴びる大成功を収めた。待望のDVDは解像度の高い画像とクリアな音質で会場の祝祭的雰囲気を臨場感豊かに再現する。ユーロのマークと鮮やかな色彩の花で飾られたステージに登場する世界の巨匠小澤。踊るような身振りで指示を与え、今やトレードマークとなった髪を振り乱しながら顔の表情でデリケートなニュアンスを伝える指揮姿に目は釘付けになる。精緻な指の動き一つでウィーン・フィルが生き生きと躍動し、妙なる響きが紡ぎ出されていくのが手に取るようだ。「美しく青きドナウ」など有名なワルツでは伝統的解釈を尊重しつつ、歯切れの良いアクセントで快活な気分を醸し出し、控えめながら一味付け加えることも忘れない。ヨゼフ・シュトラスの「トンボ」における多彩な音色の変化など正に小澤の本領が発揮される。白眉はヘルメルスベルガーの「悪魔の踊り」。自在な音の振幅とリズムの躍動が絶妙に絡み合い聴衆の心を捉えて放さない。地元紙が「日本的、いやウィーン的」と評しているように、この演奏は異なる文化的土壌に育まれた指揮者とウィーンの音楽が奇跡的な融合を見せた稀有の調和と言ってよいだろう。ラデツキー行進曲で客席の手拍子に細かい指示を出し、中国語で新年の挨拶をする小澤の生真面目さとひょうきんさまで余すことなく伝える映像。NHKの放送を観た方もCDで録音を堪能した方もぜひあらためてご覧になって頂きたい。何度繰り返して観ても新鮮な感動を呼ぶ見事な出来栄えのDVDである。
