【1】概要
・ALTEC 403Aと東独RFT L
2160PO/Eツィータを後面部分開放型エンクロージャーにセットした2Wayシステムのペアです。
・中低音の芯のある素晴らしい再生は改めてこのユニットの高い能力を示しており大変感心しました。
・しかし、当時の米国規格(EIA)に準拠しているためか、惜しいことに高音が足りません(最高域が11000Hz)ので、少し暑苦しい音であることは確かでした。
・そこで超高域まで伸び、フルレンジとのつながりの良いRFT
L 2160
PO/Eを組み合わせてみたところ見事な広帯域の2Wayが完成しました。
・18000Hzくらいまで高音が伸びたので、シンバル、ピアノの高音域、そしてウッドベースの音程が極めてクリアになりました。
・能率は高いので、中小出力の真空管アンプにも最適です。
【2】システム・ユニット仕様と状態
「システム全体の仕様」
・再生可能周波数帯域:65~18000Hz
・能率:98db/W以上
・インピーダンス:8Ω
・最大入力:15W
・フルレンジ:ALTEC
403A、口径:20cm
・ツィータ:RFT L2160
PO/E
・状態:良好
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型(ROTE)
・サイズ:幅275mm、高さ387mm、奥行227mm
・材質:天地側面は25mm厚の天然木スプルース集成材、バッフル、裏板はMDFです。
・スプルースはピアノの響板、ギターの胴部分に使用される響きが極めて優れた板材です。
・外装:ダークウォールナットオイル
【4】音:
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・能率が高く生き生きした音です。
・1950年~70年代のJAZZやロックはソロやボーカルがぐんぐん前に出てくる再生でよくスイングします。
・ソニークラークの「クールストラッティン」ではソロが前にせり出しハードバップの醍醐味を味わえます。
・フィリックス・アーヨの「四季」は落ち着いた弦の響きが素晴らしいです。
・やはりALTECによるJAZZZの再生は抜群に優れているようです。
【5】その他
・ご希望があれば拙著「究極の音」を同梱いたします。
・ブログ http://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html