ある夜、 人気のない社殿で九人の若侍が密議していた。 城代家老に汚職に関する意見書を提出したが受け入れられず、逆に大目付に諭され鬱憤を貯めていたのだ。 そこへ物陰から一人の浪人が現れ、大目付が黒幕であると助言。 現状はその通りで浪人は若侍達を手助けする事になり、 お家騒動に巻き込まれていく・・・・・・。
大ヒットした『用心棒」 に続き、三船敏郎が再び浪人を熱演、驚異的な二十人斬りを見せる。 そして最大の見所はラストの三船と仲代達矢の決闘シーン。 長い睨み合いの末、 一瞬の居合いで勝負がつく。 血が噴水のように噴き上がる演出は、それまでのどの映画にもなかったもので、その後の映画に決定的な影響を与えた。
監督 黒澤 明 製作=田中友幸/菊島隆三 原作 山本周五郎「日日平安」 脚本 菊島隆三/小国英雄/黒澤明
撮影■小泉福造/斎藤孝雄 音楽 佐藤勝 黒澤プロ・東宝提携作品
出演 三船敏郎/仲代達矢/加山雄三/団令子/志村 喬/田中邦衛/小林桂樹 ほか